第三回 ビジネスで役立つ言葉づかい「謙譲語」

 謙譲語第一回ではビジネスで役立つ言葉づかいとして「敬語の基本」「敬語の種類」の2つについて、第二回では敬語の種類の中から「尊敬語」を紹介しました。

第三回となる今回は、敬語の種類の中から「謙譲語」について紹介します。尊敬語と謙譲語をきちんと理解して使っている人は意外に少なく、間違った使い方をしている人が大半を占めています。

例えば、自分の会社の社員から他社の方に説明をさせる場合に、

「詳細に関しては当社担当の●●●から伺ってください」(●●●=社員名)

と言ったとします。

一見、間違いではないように見えますが「伺ってください」は謙譲語となり、他社の方(目上)に敬意を払った言い方ではないため「お聞きになってください」が正解となります。

普通に使いそうな言葉ですが、きちんと理解しなければ相手にとって失礼に当たります。では謙譲語についてみていきましょう。


謙譲語とは

謙譲語は自分をへりくだる言葉で、相手に敬意を表す言葉です。

敬意を示す対象に対して、自分に関係のある人や動作、状態、物などをへりくだって使い敬意を表します。

例としては、

「●●社の担当者に企画書を渡した」→「●●社の担当者に企画書をお渡しした」

の様になります。

謙譲語を使うタイミングとしては自分の何らかの動作が「相手に影響する」ことが条件となり、相手に影響することのない自分の動作なら謙譲語を使う必要はありません。

自分が他社の担当者に企画書を「渡した」の部分が相手に影響する行動となるため、「お渡しした」と自分をへりくだり相手に敬意を表した言い方になります。

謙譲語のフレーズ

続いて、動詞から謙譲語への変化を見てみましょう。

下記では動詞→謙譲語の順番で一覧表示しています。

・会う「お目にかかる」

・見る「拝見する」「見せていただく」

・聞く「伺う」「承る」「拝聴する」

・言う「申し上げる」

・行く「参る」「伺う」

・来る「参る」「伺う」

・~する「~いたす」「させていただく」

・思う「存ずる」「拝察する」

・居る「おる」

・知る「存じる」「存じ上げる」

・食べる「いただく」「頂戴する」

一般的な動詞が謙譲語に変化しただけで、これだけの謙譲語のフレーズが存在します。

「お」「ご」+「動詞」+「する」「いただく」といった使い方を行います。


また、前回にも紹介しましたが尊敬語と同様に「二重敬語」というものがあり、一つの単語にたいして同種の敬語を2つ重ねて使うのには注意が必要です。

次回は「丁寧語」について紹介したいと思います。

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